合格体験記

伯耆駿英予備校 合格体験記

2025年度 Hさん(米子東)
京都大学・医学部・人間健康科学科 合格

1.駿英予備校に通って良かった点

1年次から数学のSSを受講した。文系・理系合わせた模試の数学で100位ぐらいの順位を取ることもあったので、最初はついていけるのか心配だった。予備校の授業はとてもわかりやすく、時間はかかったが、数学が人並みにできるようになり、共テの直前では、絶対に失敗しないという安心材料になるほどだった。結果、共テでは、得意教科の英語の次に点が高かったのは数ⅠAであった。先生にいつでも質問ができるので、「授業で新しいことを学ぶ→自習室で復習・自学する→質問があったら先生に聞く→次回の授業の小テストなどで出来具合を確認する」という良い勉強習慣がついた。3年次にはSSの東大京大阪大コースに進み、授業中に厳選された問題を解くだけでなく、月に1回添削指導もしていただいた。これらを通して、自分のできなさに絶望しつつも、少しずつ問題を解くための見立てがつくようになった。自分の答案を先生に見せることで、議論の不正確なところや問題を解くときの発想を教えて頂いた。

 また、2年次の終わりからハイレベル化学も受講した。大事なことは耳が痛くなるほど繰り返し教えられ、身に付いた。共通テスト1週間前くらいで毎日同じことの繰り返しが嫌になったときに、ある授業の解説に感動し、勉強するのが楽しくなった瞬間もあった。

 加えて予備校の自習室が私に合格を大きく近づけた。私は家で勉強ができないタイプで、パソコンやスマホでYouTubeを4時間ぐらい通して見てしまう。周りの人が集中していて、スマホが使えない空間があってよかった。学校から予備校までの距離も絶妙で、歩いて移動するのが良い運動になる。またコンビニが近くにあるので貴重な時間を節約できた。おそらく3年間総合すると同級生の中で一番長く自習室で勉強していたと思う。1・2年生の頃から自習室で受験期の先輩をマスクをしながら眺めていたことで、受験のイメージが湧き、刺激を受けられて良かった。

 

2.高校3年間を振り返って

 東高の生命科学コースに入学。かなり自信を持って入学したにもかかわらず、最初の模試で77位。英語は、2歳から英会話教室に通っていたので得意だが、数学ができなかった。焦りとともに駿英で勉強に打ち込むことを決意。ついていけるか不安ながらも数学でSSを受講。部活はかなり休んで週3回、週に1回一般の大人の練習会に参加。一年生のときにダブルスで県3位になったが、あとはベスト16くらいで横ばい状態。中学校の時は、土曜日に8時間卓球をしていて、それに比べると練習量はかなり少ないが、勉強で培った集中力で目的を持った練習を実行。1年次に課外活動を厳選して行うセンスが無く、すべてに参加することを決意。その結果3年間で、沖縄・イギリス・インド・東京に行き、ボランティア活動も含めて30個くらい活動した気がするが、数を聞かれてもわからない。レポートが最大3種類被って、テスト勉強そっちのけで寝られないような日もあったが、気合で乗り切った。普段の生活の心がけは継続した努力。朝起きたら学校まで車で送ってもらい、車中に机をおいて勉強し、食事中も周りに対して失礼でなければ、たまに勉強した。小学校の頃から車で勉強するクセはついていた。放課後は、部活があってもなくても、土曜日は部活後の午後、日曜日は母と卓球した後、駿英で自習した。勉強の実力が急激に上がることはなかったが、じわじわと実力がつき、1年次は、英語以外全教科ロ組だったのが、気付けば全教科イ組になった。2年次には模試で学年1桁、志望校A判定が出た。その結果、3年次にも課外活動をしてしまった。2年次の終わり頃からハイレベル化学を受講。3年次、SSの東大京大コースを受講。自分のできなさに打ちひしがれる日々だったが、食らいついた。総合選抜に役に立つかと思い、体育祭中も単語を勉強し、英検1級に挑戦するもギリギリ不合格。しかし、難単語の勉強は、京大入試の役にたった。夏休みくらいから学校で、総合選抜の対策を始めた。共通テスト対策も最初は合格点に届いておらず焦ったが、冬休みに予備校の共テ対策の講習を全教科受講。総合選抜に必要な得点を大きく上回り、自己最高点を記録。そのまま二次で京大を目指した。2月12日、京大に総合選抜で合格。総勉強時間は、約5000時間だった。

 

3.後輩たちへ伝えたいこと

 総合選抜で京大に入るという珍しい経験をしたので、なぜか生徒はあまり知らない総合選抜について書く。総合選抜を受けるメリットは、自分の志望校の1ランク上の大学に挑戦できたり、自分の志望校を2回受験できたりすることだ。「自分は絶対に二次試験で大学に行く」と言っていた同級生でも直前になって、総合選抜に出願する人が多くみられた。総合選抜に出すために必要になるのが課外活動だが、できるだけ早く計画を立てると良く、難しいが本当は入学直後には大まかに決めたい。学校の先輩から選考の通りやすさ、かかる時間や労力、得られるものを聞き、2・3個活動するのが最も効率が良い(できるならたくさんした方が良いが・・・)。そして、活動内容は自分の行きたい学部に直結しているものが良い。大学の先生からすると自分の興味を追いかけて、もうすでにその分野に片足を突っ込んで頑張っている人の方が魅力的だ。そして大学選びだが、可能ならば沖縄から北海道まですべて調べると良い。総合選抜は評価基準が様々な上、意外と穴場的なところが多い。私の合格した学科の合格の基準は共通テストでおおむね75%であった。自分で調べることが大切だが、志望校選びや志望理由書、面接対策など詳しい大人の助けを借りるのも近道だ。

 どれだけ勉強しても自分の無力さや愚かさを感じる瞬間があり辛いと思いますが、毎日成長を感じながら自分を褒めて、3年間全力を尽くしてほしいです。応援しています。

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