合格体験記

伯耆駿英予備校 合格体験記

2022年度 Oさん(米子東)
京都大学・薬学部 合格

1.駿英予備校に通って良かった点

 駿英予備校に通って良かった点は大きく分けて3つ程ある。一つ目は、早い内から学校でする範囲を済ませられた事だ。そのおかげで志望校を決める際に自信が持て、京大薬を受けると一年の二学期ごろには宣言していた。数学は二年生中に数Ⅲ、英語は二年頃にはもう長文演習に取り組めたので、自分で演習に取り組める時間も多く取れた。この二つに限らず、大学入試は出題の型だったり解法は同じようなものも少なからずあるので早めに基礎を固めるのは良いことであった。二つ目は環境がかなり良い事だ。まず、これは米東生に限ることだが、学校からの距離が本当に近い事だ。授業や部活をして、ゆっくり休もうと思う気になる前に予備校の前につくので、アレコレ考える前に机に向かって勉強に励むことができる。次に志望大の大体のレベルに合わせてクラス分けされているので、自分がいたクラスは多くが旧帝大だったり医学科志望で自分とレベルも近く、ほど良い緊張感の中で、自己を高める事ができたと考える。そして三つ目。多分これが一番大きいが、授業や宿題の質が良いことだ。

(ⅰ)英語

 英語は高校始まってすぐから受けていたが、三年間で速読英単語、Vintage、問題精講を何周も繰り返した。英単語は、単語1コのみを見て意味が1つ出てくるだけでは力があるとは言えず、文章を読む中で単語が出たとき、それが多義語だとしても文脈から即座に正しい意味を出したり、たとえ未知語があったとしても(というか旧帝大だと3~4つは二次で絶対出るのだが)単語をパーツに分解した上で既知語の共通するパーツを連想した上で未知語の意味を予想したりできるレベルでこそ力がついたといえる。このレベルの力は上記した課題や、授業の復習をやっていれば(無論毎日だが)必ずつく。そのため英語は早いうちに始めることを勧める。

(ⅱ)数学

 これも高校始まってすぐからSSを受講した。授業内では青チャ-ト、やさ理、ハイ理の重要問題を取り扱い、残りの問題を宿題としていたが、授業内で新しい概念や、やらかしがちなミス、新しい解法はしっかりと網羅してくれたので、宿題もしっかりと授業の確認となり、なおかつ続けていくと自然と一冊ずつ仕上がっていく。自分でやる課題の量はそこそこあるが、しっかりと力をつけられるものであった。更に、高3からは東大京大阪大向けのコースがあり、普通の大学だったらまず扱わないが、これらの大学レベルだと扱うべき解法をしっかり扱ってくれ、二次の過去問添削を1対1で行ってくれた。早期から過去問に触れられ、しっかりと解説がされたので数学を大きな強みとする要因となったと思う。

(ⅲ)物理

 これは高3の一学期から受け始めた。残っていた分野を一学期に終わらせたらすぐに二次対策へと入った。京大に限らず物理の二次は設定がややこしく、問題文はとても長いものが多い。これは演習してみて初めて分かり、学校のペースに合わせて勉強していると多分(というか自分だったら絶対)本番までに慣れられない。故に問題のクセが強い理科をさっさと終わらせられたのは良かった。

(ⅳ)集中ゼミ・30時間合宿

 この2つは、主に過去問の添削ができる良い機会だった。30時間合宿は、いくつかの科目の範囲がちょうど終わったばかりで、今から二次へ入るときのちょうど良いタイミングで二次の添削ができた。二次に慣れるという点で大きな成長を感じられる。共通テストが終わって自由登校になるぐらいから始まる集中ゼミは、大体の人が過去最高レベルで実力がのびる時期に行ってくれる添削指導である。無論ではあるが、この伸びは1月~2月の共通テスト終了後の間に必死で努力するという条件が必要なものだ。この間に添削をしてもらうと分野ごとの知識が組み合わさる感覚を持て、さらに実力が伸ばせる。この良質な授業は合格の助けになった。

 

2.高校3年間を振り返って

 一年次は、特に数学や英語に力を入れた。特に数学は2次関数及び三角関数、英語は速読必修編を早期に取り組めたことは大きかった。それぞれ青チャート6~7周、速単2~3周ほどが一年で出来ていたので強気でいられた。今となっては、このころは過信ともいえる自信を持っていたとも思えるが、周囲に京大を受けると宣言していたのは覚悟を持つ上でも周りの支えとしてもよかった。二年次は数学は全単元、英語は文法書のVintageや解体英熟語とやる事が増えた上に、理科、日本史、国語とかなり重い科目が増え、勉強量はかなり増えた。この時期は、国語は学校から配られた文法書や単語集を用いて、人並みぐらいしかやっていなかった一方、物理、化学ではリードαやセミナーでは京大に不足すると考え、それぞれ良問の風、重要問題集へとグレードアップして反復練習をつんだ。この一年間は一年生ほどの成長が感じられず、若干スランプ気味だったが、それでも着実に演習を積んだのが本番までの強い基盤となったと思う。三年に入る頃、ほぼ全教科で予備校で薦められたり、使ったりする二次向けの問題集へと切り替えた。(英語…速読英単語必修編→上級編、数学…青チャート→やさ理、物理…良問の風→名問の森)いきなり赤本に取り組むのではなく、これらを挟むことで、今までの基礎を実戦へと組み合わせるコツのようなものを持てた気がする。一方で特に9月10月11月は難問に取り組む上で手も足も出ない辛さと、同時期に進めた共テ対策での、絶対に間違えられないという焦りが恐怖心となり、スランプに陥った。これはかなり長く続き、共テも約8割と、例年のボーダーよりもかなり低い点が出てしまった。多分この三年間で最も辛い時期だった。ただ、このことは一旦忘れて、自己採点したその日から、赤本に取り組めたことは大きかった。1月と2月は集中ゼミを多く受け京大の傾向に慣れるとともに3年序盤に使った本を繰り返しハイレベルだが必要な力を確実につけた。本番はそれでも苦戦した。ただ、今までやってきたという自信があったからこそ、最後までくらいつけたのだと思う。

 

3.後輩たちへ伝えたいこと

 長々と書いてしまったので3つだけ。

(1)志望校は高めの所を宣言しておくこと。周囲にも知らせておくことで、覚悟やモチベーションの源の一つになる。

(2)何事も粘り強く。「何回それやった?」と人に聞かれたとき、「今更数え切れるか」と言える程(2ケタ以上)各科目一冊はやっておくこと。また、三年間のうち辛抱強くやっていても二、三回はスランプに陥り、自分のやってきたことを疑うだろうが、それこそが正常である。そこで粘り強くあれ。

(3)自分も時折忘れがちだったが、自分の環境に感謝すること。ここまでモチベーションが上がる環境はそうそうない。

 自分のやったことが十分だとはこれでもまだ思っていない。後輩のみなさんには、自分を超える程度努力したと言い切れるほどであってほしい。

 それがきっと本番最も強い自信になる。

 

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