合格体験記

伯耆駿英予備校 合格体験記

2022年度 Mさん(米子東)
鳥取大学・医学部・医学科 合格

1. 1,2年次の過ごし方、勉強の仕方

 私が高校生になって第一に始めたこと、それは『勉強記録』です。勉強記録アプリを活用することで週の勉強時間、教料ごとの時間配分を可視化しました。合格した今、振り返ってみるとやはり『勉強記録の影響は大きかったと感じます。可視化された勉強時間は日々の勉強習慣の推進力となり、3年間積み重ねた勉強時間は揺るぎない自信となりました。

 そんな私の原動力は『悔しさ』でした。正直、中学生の頃は自分の学力に自信がありました。しかし、高校生になると周囲は自分以上に学力のある人ばかり、テストで50点以下をとることもしばしば...厳しい現実に幾度となくうちひしがれました。その悔しさが私を突き動かしました。駿英の先生方のアドバイスと自習室の快適な環境は私をさらに後押ししてくれました。何もしなければ忘れてしまう『悔しさ』という感情を原動力に変え、それを活かせる環境があったことが成功につながったと思います。

 私の勉強方法は、『一冊を完璧に』という駿英の壁に貼ってある標語を参考にしたものでした。駿英で薦められた速読英単語、入学時に購入した青チャート、どれもわかりやすく素晴らしい問題集だったので教材選びには苦労しませんでした。周井の人が買った新しい参考書が魅力的に見えたこともあったけれど、私は同じ教材をより早くより正確に解くことにこだわりました。解き続けた問題集にはいつしか愛着がわき、持っているだけで心強いお守りのような感情を抱くようになりました。共通テスト本番、不安と緊張の中で私を支えてくれたのは毎日持ち歩いたいつもの問題集でした。

 

志望校決定時期

 私は高校入学前から医学部医学料に進学したいと考えていました。行きたい学部が既に決まっていたこともあり、I年生の頃から医学部に関する講演会などで情報収集ができました。そのため、最終的に志望大学を決定したのは3年生の春だったけれど、悔いのない決定ができました。また、情報取集をしていたおかげで面接試験の際に志望する診療科、地域医療の現状について問われても難なく答えることができました。この経験から、早めに志望学部を決め、情報収集をしておくことが後に志望大学の決定、面接試験、ひいては今後の人生設計に役立つと私は思います。

 

2.3年次の過ごし方、勉強の仕方

 私は應援團に所属しており、多くの貴重な体験をさせてもらいました。特に高校3年生の夏に野球部さんのおかげで甲子園という舞台に立てたことは忘れもしません。その一方で、甲子園出場が決まった頃、級友が次々と部活を引退し、自分は周囲に置いていかれているという焦りを感じていました。部活がなければもっと勉強できるのに...と考えたことが何度もありました。しかし、部活を引退した後、重大なことに気が付きました。それは、『部活を引退したからといって勉強時間は倍増しない』ということです。私自身、引退後に燃え尽きて無気力になることさえありました。そのとき、引退すれば勉強に専念できるという考えは甘かったのだと痛感しました。

 そんなときに私を机に向かわせてくれたのは過去の勉強記録でした。今までコツコツやってきたから同じように続けようと思うことができたのです。結局、勉強時間は急激に増えたりしませんでした。でも、駿英の先生方の献身的なサポートといつでも使える自習室のおかげで1日の平均勉強時間を5時間から6時間、7時間...最終的には10時間までゆっくりながらも着実に増やすことができました。気が付くと共通テストは5か月後に迫っていました。とにかく勉強しなければいけない、しかし、何をしていいのかわからないという焦燥感に襲われました。まず私は今まで使っていた教材(各種教科書、核心古文単語、ユメタンなど)を改めて何周も読み直しました。応用問題集を買うおうかと何度も迷ったけれど、既に持っている教材を完璧にする道を選びました。

 この勉強法が基礎固めになったことで、難化したR4年度の共通テストでも基本的な問題での失点を防ぎ、なんとか2次に挑める点数をつかみ取ることができました。いろいろな勉強方法があると思いますが、私はこの経験から既に持っている教材を改めて読み直してみるという勉強方法をおすすめしたいと思います。

 

3.駿英予備校をビのように利用していたか

 私は駿英で国語、英語、数学を受講していました。ほぼ塾に毎日来るので次第に『学校の授業⇒部活⇒塾の授業⇒自習室での復習』という流れを日々繰り返すようになりました。この流れを自然と繰り返すことができたのは、学校からの近さ、丁寧な授業、自習室・食事室完備という3拍子揃った駿英だったからだと思います。この流れのおかげで、私は毎日の勉強習慣を身に付けることができました。3年間駿英にお世話になった私が特に役に立ったと感じているのは、長期休業中の講習です。普段の学校生活よりも時間がある長期休みに勉強しようと思っていたけれど、いざ休みになると何をすればいいのかわからない...そんな時にこの講習は自分の弱点、勉強の方針を明確にしてくれます。特に3年の共通テスト対策ゼミは焦って勉強方針が迷走しがちな共通テスト直前期に自分の足りていない部分を的確に教えてくれました。

 

4.高校3年間を振り返って

 高校入学を控えた春、私は何気なく合格体験記を読んでいました。いくつか載っていた文章にはどれも『速読英単語を毎日解いた』『自習室を活用した』『1冊の教材を完璧にした』と書いてあり、どうしてみんな同じことを書くのだろうか、適当に書いているのではないかと疑問に思いました。それから3年間、高校生活は一瞬の出来事でした。数え切れないほどの楽しい思い出もあれば、幾度となく挫折の経験もありました。冷や汗が止まらなくなる程の点数を取ることも多々ありました。でも、駿英の仲間と先生方の支えがあったおかげで志望大学の合格に向かってひたすら進み続けることができました。3年前は考えもしなかったけれど、私にも合格体験記を書くときが来ました。私はなぜ自分が合格できたのかを改めて考えました。そんな私がたどり着いたのは『速読英単語を毎日解いた』『自習室を活用した』『1冊の教材を完璧にした』という先輩方となんら変わらない答えでした。この3つの要素が非常に効率的な勉強方法であるからこそ、最善の勉強方法を追求した多くの先輩方が行きつく答えになったのだと私は考えています。

 高校生活、受験、合格発表...様々な経験をした今、私が改めて感じるのは先輩方の合格体験記の言葉の重みです。高校入学前には誇張に思えた先輩方の言葉も、すべて嘘いつわりのないものでした。そして、先輩方のアドバイスがいかに的確だったのか身をもって理解しました。だから、私は支えてくれた家族、仲間、先生方、そして、実体験を後輩のために綴ってくださった先輩方に感謝しています。

 

5.後輩たちへ伝えたいこと

 『最後に信じられるのは自分自身』とよく言われます。確かに試験においてはその通りです。でも、ときに不安や焦りで自分自身が信じられなくなることもあると思います。受験という人生を左右する大勝負の前はなおさらです。私自身そのような苦しい時期がありました。そんなとき、私を支えてくれたのが前を向いて進み続ける仲間でした。その姿があったからこそ、今の私があると思います。心が折れそうなとき、高校生活を共にした仲間ほど心強いものはありません。勉強が大切なのは言うまでもないけれど、日々の学校生活、部活、そして学校行事を仲間と共に全力で楽しむことを忘れないでください。皆さんの充実した高校生活を心より願っています。

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